わきがの薬について-病院や薬局での処方箋など-

わきがに対して悩みが深くなってくると、「制汗剤ではなく薬はないのだろうか?」と思うことがあると思います。

実際に病院へ行くと処方箋として塗り薬や内服薬を出してくれることが多いのですが、手術目的以外でわきがで病院へ行くことはあまりないのでどんな薬が処方されるのかということは気になりますよね。

ここではわきがの薬の種類や保険の適用はできるのかなど、病院で処方される“わきがの薬”についてお話していきたいと思います。

わきがの治療薬はどこで処方してもらえばいい?

わきがの治療薬
まずはじめに、わきがの薬は病院でも何科で受診して処方してもらえばいいのかということですが、わきがの治療薬を処方してもらえるのは、クリニックや総合病院などの皮膚科です。

わきが治療には手術や薬での治療など様々な治療法がありますが、薬での治療の場合は皮膚科にかかると良いでしょう。手術が必要となってくる場合は形成外科です。

また薬での治療の場合、多くの場合保険適用の場合が多いですが、わきがの診断というのは非常に曖昧なもので、受け止める人によってにおいの程度はかわってきてしまいます。

わきがかどうかの診断で保険適用できるのかが決まる

わきがかどうかの診断は実はクリニックによって様々です。

医師一人が判断する場合もあれば、医師のほかに、複数人の医療スタッフもにおいをかいで判断する場合もあれば、診断の公平性をより高めるために、家族もにおいの判断に加わるケースもあります。

自分では気になるにおいであっても、第三者からしてみるとそこまで気にならないということもあるので、保険適用で治療を受けたい場合は、わきがの治療で評判の良い皮膚科を事前に探していくと良いでしょう。

塩化アルミニウム液のわきがへの効果と副作用

わきがの症状が軽度な場合は、塗り薬で治療することも可能です。

そのうち病院で処方されるもので代表的なものが、この「塩化アルミニウム液」です。一般的には20%の濃度が基本ですが、病院によっては濃度が異なる場合もあります。

使い方は、ティッシュやコットンなどに塩化アルミニウム液を染み込ませ、においの気になるワキに塗ります。基本的には制汗剤と同じような働きをしますが、臭いを抑制する効果もあるので、軽度のわきがにも効果的とされています。

一般的に「オドレミン」という名称で市販されています。しかし病院でも処方してもらえるので、保険を適用させるには病院で処方してもらう方をお勧めします。

【市販の塩化アルミニウム液「オドレミン」】

オドレミン

オドレミンはわきがや多汗症で病院を受診した時に処方される塩化アルミニウム液が有効成分として配合されている医薬部外品です。薬局やネットで処方箋無しで購入可能です。

【定価】1,080円(税込) 【容量】25ml

オドレミンでわきがの臭いは消えるのか?
管理人は実際にオドレミンを試したことがあるのですが、制汗効果はあるように感じたものの、制汗効果が長続きするとは思えませんでした。

また、殺菌・消臭効果の面では優れているとはいえないため、汗が出てしまうとわきがの臭いがしてしまいます。個人的な感想になりますが、普通に制汗剤を使った方がわきがに対する効果は高いといえます。

「塩化アルミニウム液」の副作用としては、かゆみや炎症が生じるといったものが挙げられます。使用していて、もし軽度のかゆみを感じるようでしたら、夜寝る前に塗り、翌朝流すなど、使用方法を工夫すると良いでしょう。

サリチル酸原末「マルイシ」のわきがへの効果と副作用

サリチル酸原末「マルイシ」
抗真菌作用、角質溶解作用があり、わきがを始め、多汗症、アトピー性皮膚炎症、湿疹など様々な皮膚疾患の治療に用いられています。またタコや魚の目などの角質除去にも多く使用されています。

使用方法は軟膏剤や液剤として患部に塗って使用します。子供の場合は0.1~3%ほど、成人で2~10%ほどの配合量で使用されます。症状によって配合量は変わってきます。

使用する際の注意点としては、患部が化膿していないこと、また以前に薬の服用で、かゆみや発疹といったアレルギー症状が出たことがない方、妊娠中ではないことが挙げられます。

また紅斑、発赤、過敏症などの副作用がありますので、使用の際は必ず医師の診断の上で使用することをお勧めします。
参照:サリチル酸原末「マルイシ」 – 丸石製薬株式会社

バラマイシン軟膏のわきがへの効果と副作用

バラマイシン軟膏
塗り薬として使用されます。主な働きは、殺菌や抗菌作用で、様々な皮膚病や化膿などの症状の治療に使用されています。

わきがの臭いの原因の一つとして、わきにある常駐菌が臭いの要因ともされています。バラマイシンを使用することで、臭いの元となっている菌が殺菌され、わきがの臭いの症状が抑えられるといわれています。

またその他臭いの元となる細菌や雑菌の繁殖も防ぐ働きがあるので、わきの状態清潔に保つことが出来ます。

一方で副作用もあります。一時的な短期間の使用には問題ありませんが、バラマイシンを長期間継続的に使用した場合に、耳鳴りや眩暈といった副作用があることが報告されています。

その他にも発熱や発疹、頻尿、吐き気、むくみなど様々な症状があるので、使用する際には医師の判断のもとで、適切な期間使用するようにしましょう。
参照:バラマイシン軟膏-小野薬品工業

【内服薬】臭化プロパンテリン(プロバンサイン)のわきがへの効果と副作用

こちらは軽度のわきがに効果的で、代表的な内服薬です。抗コリン剤という種類のもので、保険適用が認められているので病院で処方してもらうことが出来ます。

効果としてはアセチルコリンという神経伝達物質の分泌を押さえ、汗の分泌を抑制する働きがあります。

しかし非常に強力なため、副作用で目や口が乾いたり、また尿が出づらくなるといったデメリットがあり、一時的に抑える場合の服用には向いてますが、副作用が出やすいために、継続的な長期間の服用はお勧めできません。

また「臭化プロバンテリン」はわきがだけではなく、身体全体の発汗や排尿に関係のある物質であるため、わきがの症状のみに悩んでいる方よりは、同時に多汗症の症状に悩まされている方に処方されることが多いです。
参照:プロバンサイン添付文書-KEGG MEDICUS

わきがの薬で人気やおすすめなのはどれ?

ご紹介したほかにも、わきがに効果的とされているのが、自律神経を安定化させる薬です。

わきがで悩んでいる人の中には、わきがの悩みにより思いつめてしまい、自律神経が乱れてしまい、より症状を悪化させてしまっているケースがあります。

そのような場合効果的とされているのが、自律神経に直接働きかける内服薬です。他の薬と併用することでより症状の改善が見込まれます。

また最近では市販のものでも非常に性能の良いわきが薬やクリームがあります。海外で使用されている効果の高いわきが薬なども個人輸入で使用することが出来ます。
【制汗剤についてはこちらの記事参照】
制汗剤で本当におすすめできる商品はどれ?

さきほどご紹介したプロバンサインは通販でも購入できる海外の薬ですが、服用薬としては最もポピュラーといっては過言ではない薬です。

またロールオンタイプの薬として今人気なのは、パースピレックスとよばれるものです。こちらは制汗剤の一種ですが、一度の使用で3~5日間もの間、発汗をストップさせることの出来る、非常に高い制汗剤の一つです。こちらも個人輸入で購入することもでき、また日常的にも使用できるのでお勧めです。

【パースピレックス】

パースピレックス

パースピレックスは医療先進国の一つであるデンマーク発の制汗デオドラントです。個人輸入などで購入可能ですが、日本では「デトランスα」としても発売されています。

【定価】4,800円(税込) 【容量】25ml

パースピレックス(デトランスα)の簡易レビュー
こちらの制汗剤は管理人も使用したことがあるので簡単にレビューしておきます。

先ほどのオドレミンと比較するとかなり制汗力があるのは間違いないですし、ロールオンなので使いやすいというのも評価できます。

ただ、問題なのが「かゆくなる」「チクチクする」といった副作用があることです。効果はありますが敏感肌の方には少しきついかもしれません。また、全く汗が出なくなるわけではなく、脇汗が出ると服の脇部分がわきがの臭いと混ざった微妙な臭いがしてしまいます。

敏感肌ではなく軽度のわきがでしたら、個人的な感想ですがご紹介した薬よりもおすすめできます。
デトランスαをもっと詳しくみる

わきがの薬が効かない?薬で完治はできないの?

ここまで“わきがの薬”についてお話してきましたが、薬でわきがを完治させることはできないですし、病院へ行って処方してもらった薬が効かないといったこともあるのは事実です。

現状では、わきがを完治させるためには手術が一番とされています。

というのも、わきがを完治させるためには、わきがの原因となっているアポクリン汗腺を取り除いてしまわなければならないためです。

このアポクリン汗腺を取り除く治療方法には、切除してしまう剪除法と、マイクロ波やレーザーの照射で焼いてしまうミラドライと呼ばれる方法があり、アポクリン汗腺を薬で退化させたり取り除いたりといった方法は現在の医療では不可能なので薬でわきがを完治することはできません。

わきがを完治するには手術や治療を検討する必要あり

わきがを完治させるには手術や治療を行う必要がありますが、これらの手術は保険適用外であることも多く、費用が高くついてしまいます。

また、“完治”というのは剪除法で、かつ、高い技術でないと難しく、ミラドライでは再発・再生リスクが高かったり、剪除法だと傷跡が残ったりというリスクがあり、剪除法でも再生してしまうことがあります。

症状が軽度で気になってる場合には、手術をせずともわきが用の薬や制汗剤の使用で充分症状を抑えることは可能です。

わきがが軽度か重度かで治療方法の判断を行う

軽度なわきがの目安としては、わきのにおいを嗅がない限り、わきがの臭いがしない、というのが簡単な目安となります。

また本格的な治療が必要かどうかの目安としては、例えば衣類のワキの箇所が黄色、あるいは茶色といったシミになっているかどうか、というのも判断基準のひとつです。

これはわきがの原因となるアポクリン腺からの分泌物です。その他にもわきがの自己診断方法はたくさんありますので、薬だけで治せそうな症状なのかどうか、チェックしてみるのも良いでしょう。
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